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自分で何とかしようとするほど苦しくなる人へ
トラブルや問題が起きたとき、「自分が始めたことだから、ひとりで片づけなければ」と抱え込んでいませんか。
人に頼るのはみっともない。
自分の力だけで乗り越えてこそ意味がある。
そんなふうに考え、誰にも相談せず、ひとりで答えを探し続けることがあります。
けれど、必死に考えるほど視野が狭くなり、何をしても解決できないように感じる場合があります。
そして、「こんなことも解決できない」と、さらに自分を責めてしまう。
自分で考えることは大切です。
ただし、自分だけで何とかすることにこだわりすぎると、同じ見方の中から出られなくなることがあります。
苦しさが大きくなる前に、解決する力を増やすのではなく、問題の見方を少し変えてみましょう。
迷路の壁を力任せによじ登ろうとしていませんか
何でも自分で解決しようとしている状態は、迷路の行き止まりで、目の前の壁を必死によじ登ろうとしている状態に似ています。
何度も滑り落ちながら、「もっと力があれば登れるはず」「できない自分が悪い」と、自分を追い込んでいく。
けれど、迷路を少し高い場所から見渡すことができたら、別の道が見つかるかもしれません。
ほんの少し後ろに戻れば、右へ曲がる道がある。
そもそも、その壁を越えなくても目的地へ行ける。
行き止まりにいるときに必要なのは、壁を登る力ではなく、現在地と全体を見渡す視点です。
問題の中に入り込んでいると、「この方法しかない」と感じます。
そんなときこそ、いったん離れ、別の位置から見直すことが解決への近道になります。
他人の目を借りて、自分の位置を確かめる
ひとりで考え続けると、「こうするしかない」「失敗したらすべて終わりだ」と、考えがひとつの方向に固まりやすくなります。
そんなときは、信頼できる人の視点を借りてみてください。
「今、こういうことで悩んでいる」と説明するだけでも、頭の中にあった問題が言葉になり、整理されていきます。
相手の何気ない問いかけから、自分では気づかなかった前提が見えることもあります。
「本当に、全部ひとりでしなければならないの?」
「その方法以外には、何が考えられる?」
「今すぐ決める必要はある?」
他人の目を借りることは、相手に解決を任せることではありません。
自分の現在地を確かめ、見えていなかった選択肢に気づくための方法です。
ただし、無理に誰かの意見に従う必要はありません。安心して話せる相手を選び、必要な部分だけを受け取ってください。
見方を変えるために、今日できること
今、ひとりで抱えている問題を、ノートに書き出してみましょう。
そして、書いた内容を見ながら、次のように自分に問いかけてみてください。
「もし、大切な友人が同じことで悩んでいたら、私は何と声をかけるだろう」
自分のことになると、できていない部分や責任ばかりが目に入ります。
けれど、大切な人の悩みなら、状況を広く見て、「ひとりで全部背負わなくてもいい」「今日は休んでから考えてもいい」と言えることがあります。
その言葉を、自分にも向けてみてください。
さらに余裕があれば、次のことも書いてみましょう。
- 自分が「絶対にこうしなければ」と思っていること
- その考えに例外があるとしたら何か
- 今すぐ決めなくてよいこと
- 誰かに相談できること
正解を出すことよりも、今とは違う見方をひとつ見つけることを目標にしてみてください。
どの見方を選ぶかは、あなたが決めていいのです
誰かから助言をもらっても、それを採用するかどうかは自分で決めて大丈夫です。
別の方法を試してもいいし、考えたうえで、これまでの方法を選び直しても構いません。
他人の視点を取り入れることは、自分の考えを手放すことではありません。
選択肢を増やしたうえで、自分が納得できる道を選ぶためのものです。
今の方法で行き詰まっているなら、力を入れ直す前に、少し肩の力を抜いて周りを見渡してみてください。
越えなければならないと思っていた壁のそばに、別の道が見つかるかもしれません。