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心がしんどいのに頑張れてしまう人へ。
心はしんどいのに、なぜか頑張れてしまうことはありませんか。
周りからは「タフだね」「いつも頑張っているね」と言われる。
仕事も家のことも、いつも通りこなせている。
けれど、自分の内側では、少しずつ余裕がなくなっているように感じる。
それは、スマートフォンのバッテリーが残り1パーセントなのに、画面を明るくしたまま、いくつものアプリを動かしている状態に似ています。
画面が問題なく映っていても、内部では熱がこもり、いつ電源が切れてもおかしくありません。
人も同じように、動けているからといって、十分な余力が残っているとは限りません。
たとえば、発熱しているのに「まだ動けるから大丈夫」と予定を詰め込み、後から起き上がれないほど体調を崩すことがあります。
倒れるまで動けたとしても、それは元気だったという意味ではありません。
「まだ頑張れる」という感覚だけを基準にすると、身体や心が出している小さな変化を見過ごしてしまうことがあります。
頑張れているときほど、「本当に大丈夫だろうか」と一度立ち止まることが大切です
無理を止められないのは、心が必死にアクセルを踏み続けているからです
頭では休んだほうがよいと分かっているのに、なぜか行動を止められない。
それは、休む気がないからではありません。
「ここで立ち止まったら、もう追いつけないかもしれない」
「期待に応えられなければ、がっかりされるかもしれない」
「何もしていない自分には価値がない気がする」
そんな不安があると、休むことよりも、動き続けることを選びやすくなります。
頑張り続けることは、これまで厳しい状況を乗り越えるために身につけた方法だったのかもしれません。
だから、無理をしてしまう自分を責めたり、気合いで止めようとしたりする必要はありません。
まずは、「私は何が怖くて止まれないのだろう」と、頑張り続ける背景に目を向けてみてください。
すり減った限界センサーは、一人きりでは元に戻りにくいもの
無理をする状態が長く続くと、疲れや緊張が日常になり、自分では負担に気づきにくくなります。
肩や首がこわばっていても、「このくらいは普通」と思う。
眠りが浅くても、「まだ仕事には行けているから大丈夫」と考える。
自分の状態は、自分に近すぎるため、客観的に見るのが難しいことがあります。
そんなときは、信頼できる人から「少し疲れているように見えるよ」と言われることで、初めて無理に気づく場合があります。
専門家やカウンセラーなど、利害関係のない人に話を聞いてもらうのもひとつの方法です。
「頑張らなければならない」と思っていたことが、別の人の視点を通すと、今の自分には負担が大きすぎると分かることがあります。
ひとりで判断しきれないときは、人の視点を借りてもよいのです。
無理できる自分を疑ってみるために、今日できること
まずは今日、5分だけ身体の感覚に意識を向けてみましょう。
大きな予定をすべて変える必要はありません。
椅子に座り、呼吸の深さや速さを感じてみる。
肩や首、あごに力が入っていないか確かめる。
頭痛、胃の重さ、強い眠気など、いつも後回しにしている感覚がないか見てみる。
そして、今の疲れを0から10までの数字で表してみてください。
身体のこわばりや疲れに気づいたら、「思っていた以上に踏ん張っていたのかもしれない」と言葉にしてみましょう。
休むかどうかを決める前に、まず現在の自分を知ることが大切です。
いつもと違う強い不調や、生活に支障が出る状態が続いている場合は、無理をせず医療機関などに相談してください。
力を抜くことは、決して諦めることではありません
力を抜くことは、これまでの努力を無駄にすることでも、目標を諦めることでもありません。
走り続けるために、速度を落とす。
自分を守るために、予定をひとつ減らす。
誰かに頼み、今日は早く眠る。
それも、自分で選ぶ大切な行動です。
頑張ることだけが、自分を大切にする方法ではありません。
しんどさに気づいたときに立ち止まり、自分のために休息を選ぶことも、自分との信頼関係を取り戻す一歩になります。
「まだできるか」だけではなく、「今の自分に無理がないか」を基準にしてみてください。